入道雲

2016年6月29日



 

僕がまだちっぽけな頃

夏の日に見た入道雲

そいつはとてもでっかくて

小さな僕には飛び越せない

夏の町迫る入道雲

大きな体を風に揺らして

日差しとともに笑ってた

 

さあ俺を超えてみろ 羽ならその背にあるだろう

 

 

僕がまだちっぽけな頃

夏の空浮かぶ入道雲

大人たちはおしゃべりばかりで

小さな僕には見向きもしない

夏の町覆う入道雲

大きな粒の雨を降らして

雷とともに笑ってた

 

さあ俺を超えてみろ 空の果てまで飛べるだろう

 

僕はもう大きくになったけど

夏の日に迫る入道雲

大人の僕はあいつどころか

小さな雲さえ飛び越せやしない

夏の日に見た入道雲

あいつはとてもでっかくて

 

さあ俺を超えてみろ 羽ならいまでもあるだろう

 

今もこの空で笑ってる